キンモクセイ

金木犀の花から得る希少な天然香料。小さな花の明るさに、アプリコット、紅茶、蜂蜜、柔らかな革の陰影が重なります。

フローラル

Osmanthus

オスマンサス(金木犀)について

オスマンサスはモクセイ科の常緑樹 *Osmanthus fragrans* の花で、日本では金木犀として親しまれています。香水用の天然素材は、主に中国で収穫した小さな花を揮発性溶剤で抽出し、さらにアルコールで精製してアブソリュートにします。

香りの特徴

花の明るさに、熟したアプリコットや干し果実、紅茶、蜂蜜、青い葉、柔らかなスエードを思わせる陰影が重なります。**果実と革が同居する花**であり、可憐さだけでなく乾いた奥行きと肌の温度を持ちます。天然アブソリュートは力が強く、甘さ、酸味、緑、革の比率が産地や抽出で揺れます。

香水での使われ方

ミドルを中心に、フローラル、フルーティ、ティー、レザー、アンバー、ウッディな構成をつなぎます。シトラスは果実の明るさを、ローズやジャスミンは花の量感を、サンダルウッドやムスクは肌触りを引き出します。革へ加えると角を柔らげ、果実へ加えると菓子の甘さより落ち着いた成熟を与えます。

豆知識

街路で感じる生花の拡散と、濃縮されたアブソリュートの香りは同一ではありません。香水では天然素材と再構成アコードを使い分け、空気に広がる花から濃い果実革調まで表現します。

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