昼と夜が交わり、街の賑わいの向こうに寺社の静けさが感じられる浅草。清水篤が調香したこの作品は、ハテンコウが生まれた土地へ立ち返り、人々の祈りや路地の記憶を香りに映しています。歌川広重の「名所江戸百景 浅草金龍山」を着想の一つに、2026年に発表されました。
柚子とベルガモットから始まり、沈丁花、梔子、金木犀を、四季をつなぐ花として重ねています。鈴蘭の印象も合わせ、余韻には槐、白檀、ベチバー、ムスクを置きました。明るい柑橘と花々から、木や香木を思わせる奥行きへと移り、日常と非日常の境目を表します。
浅草にゆかりのある槐は、香料だけでなく木製キャップにも使っています。木目の見えるキャップと赤い文字を合わせた50mLの横長の瓶も、土地の歴史を香りと素材の両面から伝える意匠です。









