ドミニク・ロピオン

アイ・エフ・エフのマスター調香師。香水史への深い知識と精密な技術で、相反する素材を大胆かつ均衡した構造へまとめます。

France

Dominique Ropion

ドミニク・ロピオンについて

ドミニク・ロピオンは、アイ・エフ・エフのマスター調香師で、構造の精密さと大胆な素材対比で現代香水を牽引してきたフランス人クリエイターです。強い素材を抑え込むのではなく、互いの輪郭を際立たせながら全体を均衡させます。

経歴

学生時代に物理を学び、夏休みに働いた香料研究所で調香へ惹かれました。研修を経て調香学校へ進み、18年間の業界経験の後、2000年にアイ・エフ・エフへ入社。2018年に同社で二人目となるマスター調香師へ任命されました。

創作スタイルと哲学

香水史への深い知識、素材の限界を見極める好奇心、妥協しない職人的基準が創作の土台です。濃密さと透明感、冷たさと熱、花と木など相反する要素を、建築のように緊張を保ったまま共存させます。次世代の調香師を教えることも重視し、技術を個人の神話に閉じず、継承される文化として次代へ渡します。

代表作

  • 『ポートレイト オブ ア レディー』— ローズとパチョリを圧倒的な密度で均衡させた作品。
  • 『カーナル フラワー』— チュベローズの青さと乳白の厚みを極端な対比で描いた作品。

手がけた香水