アルタバンは、古代ローマの富裕層が好んだという「王の香水」を、ドミニク・ロピオンが現代に読み直した香りです。遠い土地から集めた24種の芳香植物を用いたという、かつての豊かな処方が着想になっています。
マジョラムが苦みと甘さを併せ持つハーブの表情をつくり、カルダモンはスパイスの刺激と果実を思わせる明るさを添えます。ナルドは土や樹脂、木を思わせる香りで、植物の力強い質感を加えています。
カラマスの青い草を思わせる香りも重なり、ハーブや根、木に近い印象が響き合う構成です。古い処方への関心を入り口に、それぞれの植物の芳香をたどれる一本。花の華やかさとは違う、草木の豊かな香りを楽しみたいときの候補になります。



