アンブル リキッドの出発点は、中世の人々が身につけた香り玉、ポマンダーです。調香師ドミニク・ロピオンが1348年の処方を現代の香水として読み直し、宝飾品のように持ち歩かれた香りの世界を描いています。
中心にあるのは、アンバーとバニラの丸みを帯びた甘さです。スペインの乾いた低木地に育つシストの樹脂の香りへ、ダマスクローズが蜜を思わせる花の厚みを添えます。ミルラの濃密さと、革やムスクを思わせるスティラックスも重なります。
フランキンセンスの香りが加わることで、甘さのなかに落ち着いた樹脂の表情が生まれます。スパイスや花、木にも近い素材の質感をたどりながら、古い香りの処方に思いを巡らせられる一本です。




