マヤ・ンジェ

独学で調香を身につけ、スカンジナビアとガンビアにまたがる家族の記憶や1960年代の家族写真を手がかりに、個人的な場面を香りとして組み立て直す調香師。

Sweden

マヤ・ンジェのポートレート

マヤ・ンジェについて

マヤ・ンジェは、個人的な記憶を香りに写し取る調香師です。スカンジナビアとガンビアの両方にルーツを持ち、双方で過ごした時間の記憶を香りとして組み立て直しています。忘れてしまいそうな小さな場面や細部を拾い上げ、懐かしさを帯びながらも今の感覚で仕上げます。

調香を学んだ過程

調香は独学で身につけました。精油や香料化合物、樹脂などの原料を自分で混ぜ合わせる試行錯誤を重ね、自然の素材と化学の素材を組み合わせて、自身の歩みに根ざした香りを作るようになりました。2016年に自身の名を冠したブランドが始まり、手作業の調合で香りと記憶の結びつきを探り続けています。

写真と素材への向き合い方

家族の写真から、写っていない空気や人の気配を想像して香りを作ります。森に囲まれた夏の家や、日曜に通った祖父母の住まいなど、暮らしの場面が題材です。香水の紹介にも写真を添え、まとう人がそこから自分の記憶を思い出せる余地を残しています。

代表作

  • 『ノルディック シダー』:カルダモンにパチュリとシダーを重ねた香り。スウェーデンのヴェステロースで、家族が菜園小屋に集まったときの写真が添えられています。
  • 『イーシ オプム』:黒胡椒、雨上がりの土、コーヒー、レザーに、ガンビアで親しまれる香のチュライが重なります。
  • 『トロピカ』:柑橘やパイナップル、白い花のあとに、イチジクやココナッツが広がります。

手がけた香水