アムール ドゥ パラッツォは、ジュル エ マッドが「セレニッシマ」と呼ばれたヴェネツィアの栄華に捧げた香りだ。物語は仮面舞踏会が明けた夜明けから始まる。宮殿を出た二人は手をつなぎ、路地と運河をさまよう。何世紀も磨かれてきた木の家具や革張りの椅子の重い匂いに、庭から漂う柔らかな香り、古い石の湿り気、ラグーンの刺すような匂いが混ざり合う。
冒頭の胡椒、クローブ、ジンジャー、ナツメグの四つのスパイスそのものが、この都の黄金時代へのオマージュになっている。スパイスは、続いて現れる革と貴重な木の豊かな香りを予告する役目も担う。中心ではヴァイオレットアブソリュートが木と革に溶け込む。やがて動物的なノートに支えられて、アンバーとウードのアコードが姿を現す。調香はドロテ・ピオ。













