フジェール ロワイヤル オードパルファム
1882年に「フジェール」という香りの系統を生んだ名作を、2010年に復刻したオードパルファム。ハーブの青さから、花とスパイスを経て、苔と琥珀のように温かい香りへ移っていきます。
調香師: ロドリゴ・フローレス=ルー
1882年に生まれたウビガンのフジェール ロワイヤルは、「フジェール」と呼ばれる香りの系統の始まりとなった一本です。現在のオードパルファムは2010年の復刻版です。ブランドは、1882年の処方をもとに現代の暮らしと景色に合わせて組み直したうえで、上品で気高い佇まいと、のどかな田園の美しさを保ったと説明しています。
描かれるのは、日陰の湿った森です。香りのよいスゲ、丈夫な葉、くるりと巻いたシダの葉があります。露に濡れた草を踏むと青い匂いが立ちのぼり、刈りたての干し草の気配が強く続きます。名前はシダを指していますが、香りで組み立てられているのは草と葉と木陰の景色です。
始まりは明るく弾む香りです。ベルガモットを含むシトラスに、ラベンダー、モロッコ産カモミール、地中海のハーブが重なります。続く中心では、ゼラニウムと温かなスパイスを通して花とスパイスの「ロンドレティア」アコードが現れます。さらにローズのエッセンスとアブソリュートに、ペッパー、シナモン、カーネーションが刺激を添えます。
最後はオークモス、パチョリ、クマリン、トンカビーンアブソリュート、クラリセージアブソリュートが集まり、土の深み、琥珀のような温かさ、木の落ち着きで締めくくります。ハーブの青さから花とスパイスを経て、甘く乾いた温もりへ降りていく流れは、この系統が今も受け継ぐ骨格です。













