マチュー・ナルダン

グラースの調香師一家に育ち、天然原料と新技術を結ぶフランス人調香師。対象を写すより、そこから受けた感情を香りへ抽象化します。

France

Mathieu Nardin

マチュー・ナルダンについて

マチュー・ナルダンは、グラースの素材文化と現代の香料技術を同じ制作言語として扱うフランス人調香師です。対象の匂いをそのまま再現するより、自分がそこから受けた感情を切り離し、別の人にも届く抽象的な構造へ変えます。

経歴

調香師の家族のもとグラースで育ち、幼い頃から原料と制作現場に触れました。Robertetで訓練を受け、2009年、23歳で調香師として本格的なキャリアを開始。その後アメリカで国際経験を積み、MANEへ移り、天然原料の調達知識と新しい分子・抽出技術を横断する制作を続けています。

創作スタイルと哲学

伝統的な技法を守ることと、新しい素材を試すことを対立させません。身近な植物でも産地や使われ方を見直し、まだ中心に置かれていない面を探します。複数のプロジェクトを同時に進めながら、一つの案に執着しすぎず、感情の核が最も明快に残る構造を選びます。

代表作

  • 『ティー トニック』— 茶葉、柑橘、乾いた木を風の通る明るさへした作品。
  • 『ティー セレモニー』— 抹茶の青さ、花、柔らかな木を静かな層へした作品。
  • 『ローズ サイレンス』— ローズの花弁、果実、ムスクを抑制された親密さへした作品。

手がけた香水