砂漠に咲くサボテンの、鋭いトゲの奥にある瑞々しい果肉。レジーム デ フルールの「キャクタイ」は、水をたたえた内側の、みずみずしい青い静けさを描く。立ち上がりはイタリア産ベルガモットの爽やかさに、紫蘇の葉の青く軽やかなスパイス感、スミレのやわらかな粉っぽさが重なる。中心ではキュウリの水のような冷たさの中に、ジャスミンサンバックとヘリオトロープがほの甘く揺らぎ、ミモザが黄色く微かに灯る。残り香は紅茶とマテの乾いた葉の渋み、そこへ澄んだアンバーが静かに温もりを足す。ざわついた一日の中で、水をたたえた私的な庭を抱くような一本。










