ドミニク・ロピオンによるセピア三部作は、ロベルト・グレコの写真3点に着想を得た花の三連作で、根から花びらまでをたどる。この連作でイリスショットが受け持つのは、アイリスの根茎だ。その香りは、オリエンタルで風変わりなものとされている。
カルダモンとアイリスアルデヒドが勢いよく飛び出し、アイリスに電気が走るような緊張を与える。ところが中心のアイリスコンクリートに降りると、手触りは一転して粉っぽく、土の気配を帯びる。アーモンドのアコードとフランス産キャロットがそこにいたずらっぽい繊細さを加え、甘さとほのかな青さが小さく交差する。
最後はベチバーとシダーウッドが、木の余韻を引き上げる。









