眠れない夜、考えがあてどなくさまよう時間。ブイオはイタリア語で「暗闇」を意味し、公式の文章には「夜だ、暗い」という言葉が何度も戻ってきます。この香りを組み立てるあいだ、作り手は神道についての本を読み、ニルス・フラームの『エンプティ』とアインシュテュルツェンデ・ノイバウテンの『Ende Neu』を、どの工程でも聴いていたそうです。
最初に生まれたアコードは、ケードオイル、キャロットシード、包み込むインセンス、カシュメラン、スエデラルの組み合わせでした。つけた瞬間は煙たく粉っぽく、何世紀ぶんもの物語を抱えたようなインセンスに、キャロットシードの粉の感触とケードの暗い香りが重なります。
その奥には、オスマンサスとピオニーの暗い側面が隠れています。ゼラニウムとマグノリアがそれを包み、ラブダナム アブソリュートとアンバーが守るように取り巻きます。土台はベチバー、パチョリ、シダーウッド、サンダルウッドにムスクとレザー。原料はひとつずつ、人生の大切なことを誰かに打ち明けるときの言葉を選ぶように量ったと語られています。












