テンガーズ サンの舞台は、星に研ぎ澄まされた夜空と、広がるモンゴルの草原。戦いへ向かう姿ではなく、静かに策を練る戦士の内面に目を向ける。焚き火の残り火が温かく揺れる中、次の一歩を前にした思索の時間を香りにした作品だ。
ジンジャー、ガルバナム、ナツメグの鋭さから、バーチタールの煙、キャビアアコード、ラブダナムへ進む。最後はパチョリとガイアックの木に、カストリウムアブソリュートとバニラが重なる。乾いた煙と、肌を思わせる温もりを併せ持つ構成。
煙る木にスパイスの輪郭も求めたい夜や、厚手の上着を着る日へ。アントワーヌ・リーによる2026年のエクストレ ド パルファム。掲載の75mLボトルは黒い丸胴のガラスで、幅広のキャップと金色のプレートが、静かな重みを感じさせる。









