ラニュイ トレゾア(2019)

ラズベリー、ライチ、ベルガモットから、ローズとフランキンセンスへ。タヒチアンバニラの温かな甘さに、パチュリとパピルスの深みを重ねる2019年版の香り。

ランコム

調香師: アマンディーヌ・クレルク=マリー, クリストフ・レイノー

ラニュイ トレゾア(2019) 50mL ボトル

ラニュイ トレゾアの2019年版は、ラズベリーとライチのみずみずしい果実感を、ローズとタヒチアンバニラへつなげたオードパルファム。アマンディーヌ・クレルク=マリーとクリストフ・レイノーが共同で手掛けた。情熱的な愛を、豊かな花と温かな甘さ、フランキンセンスや木の深みで描いている。黒いダイヤモンドをかたどるボトルと、首元を飾る黒いローズも、その夜の世界を表す意匠だ。明るい果実と深い花が出会う、グルマン ウッディ フローラル アンバーの香り。

ラズベリー、ライチ、ベルガモットが、甘い果実と爽やかな柑橘の入口をつくる。中心ではダマスクローズの豊かな花に、フランキンセンスの樹脂を思わせる感触が重なり、果実の明るさに落ち着いた深みを添える。基調のタヒチアンバニラは、甘く温かなふくらみをつくり、パチュリとパピルスが木や植物を思わせる陰影を支える。ジューシーな入口から、花と樹脂、バニラの余韻へ進む香りだ。甘い花に、木や樹脂の表情も求める人に向く。

深い色の服や柔らかな光沢のある生地に、果実とローズを合わせたい夜の外出で試してみたい。明るい果実の甘さと、バニラや木の温もりを一緒に楽しむ選択肢になる。採用した50mLは、淡い紫から濃い色へ移るダイヤモンド形のガラスに、多面体の透明キャップを合わせている。首元の黒いローズと襟飾りから、ラニュイ トレゾアの名を記した細いリボンが下へ広がる。透明な側面と下へ尖る底が、光をとらえる宝石のような造形をつくる。

香りの構成