「ラール ドゥ ラ ゲール」はフランス語で「戦争の技術」を意味します。ジョヴォワはこの名を誘惑の駆け引きに重ね、かつて男性のものとされた領域で決まりごとを揺さぶる香りとして紹介しています。構想の中心は、懐かしさを帯びたフゼアの清涼感と、イモーテルの燻したようなスパイス感の組み合わせです。
トップはルバーブ、ベルガモット、りんご。茎の酸っぱい青さと柑橘の苦み、果実の丸みが最初の印象をつくります。ミドルはバイオレットリーフ、イモーテル、ナツメグ、ラベンダーで、葉の緑と乾いたハーブのほのかな甘さにスパイスの温かさが加わります。
ベースはオークモス、シスタス、パチョリ、サンダルウッドです。湿った苔と暗い樹脂の気配が木に重なり、伝統的なフゼアの土台をつくります。調香師ヴァニナ・ムラシオルは、シスタスとイモーテルを伴う豪奢なフゼアと述べ、地中海沿岸の低木林「マキ」を思わせる面をこの香りの独自性に挙げています。










