ノーイングの中心には、ピットスポルムという花があります。南フランスで休暇を過ごしていたイヴリン・ローダーは、バルコニーの下の庭から漂ってくる花の香りに惹かれ、その源を探してこの花にたどり着きました。そして、すばらしい香水の核になる花だとすぐに確信したといいます。
トップはローズ、チュベローズ、ミモザ、プラム、ピットスポルムです。チュベローズの豊かさ、ミモザの柔らかな粉っぽさ、プラムの熟れた甘さが重なり、始まりは軽快というより、ふくよかで少し果実味を帯びた印象になります。ミドルではジャスミンとオレンジフラワーが花の明るさを保ち、その下にパチョリの土っぽい深みが加わります。
ベースはオークモス、ベチバー、サンダルウッド、アンバーです。オークモスの湿ったほろ苦さ、ベチバーの乾いた根の印象、サンダルウッドのなめらかさ、アンバーの温かさが、花と果実をしっかりと支えます。ブランドは香調をフローラル・ウッディとし、手で触れられそうなほど深く温かい香りと表現しています。
花束の華やかさだけでなく、苔と木の重みまで含めて楽しみたい人に向いた構成です。











