ピーチ

果汁、皮、産毛、クリームのような丸みを、主にラクトン類で組み立てる、柔らかく肌に近いフルーティノートです。

フルーティ

Peach

ピーチについて

ピーチは、桃の果汁を蒸留した香料ではなく、γ-デカラクトンやγ-ウンデカラクトンなどのラクトン類を中心に再現するフルーティアコードです。実際の果実にも複数のラクトンやエステル、アルデヒド、イオノン類が関わり、熟れ方によって香りの比率が変わります。

香りの特徴

**産毛のある皮と柔らかな果肉**を思わせる、甘く丸い香りです。乳脂肪のようなクリーミーさ、杏やプラムに近い酸味、皮の青さ、花のような明るさまで作れます。ラクトンを強くすると濃厚でデザート的に、緑や木を加えると乾いた果皮と肌の温度へ寄ります。

香水での使われ方

トップからミドルで、ローズ、ジャスミン、オスマンサス、アイリスなどの花に果肉感を与えます。シプレや木、苔、革へ加えると硬い骨格を柔らかくし、ムスクやバニラと合わせると肌に近い官能性と長い丸みを作ります。少量でも質感が変わるため、甘さより触感を作る目的にも使われます。

豆知識

γ-ウンデカラクトンは古い業界名で「アルデヒドC-14」と呼ばれることがありますが、化学的にはアルデヒドではなく環状エステルのラクトンです。名称より分子の性質を見ると、桃のクリーミーな錯覚が理解しやすくなります。

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