シスレー
ドルナノ家が1976年に興した、フランスの家族経営ブランド。香水には、一家の記憶に残る庭や花の情景が込められている。
France
家族の記憶を香りにするメゾン
シスレーは、ユベール・ドルナノと妻イザベルが1976年に創業した、フランスの家族経営ブランドです。香水は創業期から続く柱のひとつです。香水の多くはフランスで開発・製造されています。
香水会社から始まった家族の歩み
一家と香水の縁は、シスレーより30年早く始まります。1946年、20代前半だったユベールと兄弟のミシェルが、小さな香水会社「ジャン・ダルブレ」を設立。1953年には両親のギヨーム、エリザベートと組んでスキンケアブランド「オルラーヌ」を育て、1960年代末に手放しました。その後ユベールはイザベルとともにシスレーを立ち上げ、植物由来の成分に着目しました。その後もフィリップとクリスティーヌ、その次の世代のダリアが加わり、家族でブランドを育ててきました。
思い出の庭から生まれる香り
シスレーの香水は、一家の記憶にある場所、とくに庭を出発点にしたものが目立ちます。『オードゥ ソワール』の原点は、イザベルが幼いころに歩いたセビーリャのアルカサル宮殿の庭園。日が暮れるとセリンガ(バイカウツギの仲間)の花が香ったという思い出をもとに、ユベールが妻へ贈る香水として構想しました。『イジィア』は、ポーランド・ワンツトにある一族の城のバラ園に由来します。イザベルはその庭を中部フランスの自宅に再現して、そこで特別なバラを咲かせたいと考えました。
代表的な香水
- 『オードゥ カンパーニュ』創業期に登場した、ブランド最初の代表作。トマトの葉やハーブで田園の青さを描きました。
- 『オードゥ ソワール』夫から妻への贈り物として生まれた、夕暮れの庭のシプレ。
- 『イジィア』ポーランドのバラ園をフランスの家に再現しようとした物語から生まれた、バラが主役の香り。











