スエードオリス

マンダリンと黒胡椒の光から、オリスの粉、甘い樹脂、スモーキーバニラを含む柔らかなスエードへ沈むモダンなパウダリーレザー。

モルトンブラウン

調香師: ジェローム・ド・マリノ

Molton Brown / Suede Orris ボトル

スエードオリス

この香水について

2020年に追加されたオードパルファンを基準にすると、スエードオリスはフィレンツェの香る革手袋という古い題材を、軽く現代的な距離へ置き換えた作品です。歴史の再現ではなく、古く見られやすいオリスを「パウダリーでありながらモダン」にすることが狙いでした。調香師はジェローム・ド・マリノで、これがモルトンブラウンでのデビュー作です。

香りの特徴

トップはマンダリン、ブラックペッパー、オリバナム。黒胡椒の乾いた刺激と乳香の薄い煙を通る明るい入口から、トスカーナ産オリス、ローズ、ジャスミンの丸い粉へ進みます。最後はスエード、ベンゾイン、シスタス・ラブダナムが甘い樹脂と柔らかな革を作り、公式が掲げるスモーキーバニラが煙を含む革を残します。先行する2019年のオードトワレは、エレミ、シダーウッド、パチョリ中心の乾いた別解釈で、EDPを薄めた版ではありません。

こんな人・場面に

透明なアイリスだけでは物足りないけれど、黒く煙たいレザーは強すぎると感じる人に向きます。秋冬の夜、会食、観劇、落ち着いた場面など、近距離で質感を楽しむ場面に合わせやすい香りです。日本では香水本体の販売が事実上終わり、現行の入口はボディローションのみですが、世界全体での完全な廃盤は確認されていません。購入時はEDTとEDPの濃度名を確認し、肌で粉と樹脂の変化を試してください。

香りの構成

エピソード