恋が終わり、世界が止まったように感じる瞬間がある。作り手はそのとき、チョコレートケーキを前に座り、一口ごとに痛みを甘さへ沈めようとした自分を思い出し、アマーラ ヴィータを作った。カカオは、痛みを別のものへ変える素材として選ばれている。
そのカカオは、最初から最後まで香りの中心にいる。始まりではラズベリーと砂糖漬けのオレンジの温かな果実味に溶け、中盤ではアイリスの粉っぽさ、サンダルウッドとトンカビーンのなめらかさと出会う。暗く深く、苦みと甘さのあいだを揺れ続けるところに、作り手は恋と同じ矛盾を見ている。
残り香にはカカオのほろ苦さが残ります。懐かしさと明るさが同居し、愛したことを穏やかに受け止めた後の静けさが残る。















