プール レヴェ

雨のパリのカフェを着想に、ラムとマロングラッセ、カカオ、バニラを重ねたグルマン。インセンスとガイアックウッドが甘さに陰影を添える。

メゾン ヴィオレ

調香師: ナタリー・ローソン

プール レヴェ 100mL ボトル

雨のパリ、灰色の空さえ美しく見える日に、行きつけのカフェへ入る――メゾン ヴィオレはこの香りを、そんな一場面から始まる短い物語として描いています。気取らない店主、ちょうどよい一杯のコーヒー、読み返している本。扉が開いて見知らぬ誰かと目が合い、まだ知らない次の章を予感する。名前の「プール レヴェ(夢見るために)」は、この物語の結びと響き合っています。

始まりはラム、マロングラッセ、ヘーゼルナッツに、マテの乾いたほろ苦さが加わり、とろりとした甘さに焙じたような陰影が差します。中心にはカカオエキストラクトとアイリス パリダ、ミルラ。ココアパウダーのような深みに、アイリスのひんやりとした粉感と樹脂の静かな温もりが重なります。ラストはバニラにガイアックウッドとインセンスが寄り添い、甘さを煙るような木の質感で落ち着かせます。

濡れた街から暖かな店内へ入ったときのような、カカオと栗のグルマン。肌寒い日の午後や、本を手にゆっくり過ごす時間に合わせたい一本です。

香りの構成