フィデリス ピンクゴールド
金に銅を重ねたピンクゴールドの名のとおり、カルダモンとコーヒー、サフランが肌の上で温かくほどける。ローズとラズベリーの甘さを、パチョリとラオスのウード、アンバーが深く支えるスパイシーウッディ。
調香師: ジュリアン・ラスキネ
フィデリス ピンクゴールドは、金に銅を重ねたピンクゴールドを、愛と誘惑の女神ヴィーナスに捧げた香りです。手首のくぼみに残る口づけ——そんな情景が、コーヒー、サフラン、スパイシーなアンバーで組み立てられています。
始まりはカルダモンとグアテマラ産コーヒー、サフラン、クミン。コーヒーの焦げた苦みとサフランの乾いた辛さが、カルダモンの清涼な粒立ちと重なります。クミンはほのかに肌の温かさを思わせ、甘さより先に香りの輪郭を立ち上げます。
中心にあるのはローズです。ローズアブソリュートの濃い花びらに、ラズベリーの果汁が赤い甘さを添える。花の重さを果実がほどき、口づけのような温度が中盤に生まれます。
後半ではパチョリ、アンバー、ラオス産ウードが重なる。パチョリの湿った土とウードの樹脂的な苦みを、アンバーがゆっくりと包み込みます。ローズの甘さが、木と樹脂のほろ苦さに重なる構成です。
秋から冬の夜、肌に近い距離で香らせたい一本。スパイスとウードの立ち方が、厚手の素材や落ち着いた装いとよく噛み合います。








