アンブロジア デル デゼルト
ブラッドオレンジとアプリコット、デーツの甘さに、ローズや草花、温かなスパイスを重ねる。パチョリ、バニリン、ベンゾインが深さを添える香り。
調香師: ナデージュ・ル・ガルランテゼック
アンブロジア デル デゼルトは、デーツを思わせる甘さと、ベルベットのようなローズを、パチョリの木や土の深さに重ねたオードパルファム。ナデージュ・ル・ガルランテゼックが手掛け、2026年にグッチのアルケミスト ガーデン コレクションへ加わった。独自の素材と、新しい香料の扱い方を組み合わせ、果実と花、静かな木の関係を描いている。糖漬けのデーツを連想させる豊かな甘さに、ブラッドオレンジの柑橘の明るさが寄り添う。甘い果実の感触を、柔らかな花と、土を思わせる落ち着いた奥行きで楽しみたい人に向く、フルーティ シプレの香りだ。
始まりには、アンジェリカシード、アプリコットのアコード、ラオス産シナモン樹皮の精油、ブラッドオレンジが重なり、明るい果実に、青さと温かなスパイスを添える。中心のインド産ダバナとイモーテルは、甘さを含む、草や花の表情。デーツのアコードと、ポマローズの果実と花を思わせる感触が、豊かな甘さを広げる。主要ノートのローズも、柔らかな花の主題として寄り添う。基調のパチョリは、土と木の静かな深さを添え、バニリンと、ラオス産ベンゾインの樹脂が、温かく受け止める。明るい果実から、花と甘さ、木や樹脂へつながる構成だ。
涼しい日の夕食や、深い色の服で出かける予定に試してみたい。ワイン色のトップスや、なめらかな茶色の小物に、甘い果実と木の温もりを添える選択肢になる。採用した100mLは、丸い肩を持つ赤いガラスボトルに、金色のキャップを重ねたもの。正面には金色のドラゴンを置き、葉とリボンの装飾で商品名を囲んでいる。ドラゴンは、長く続く偉大さと、秘密を守る存在を象徴するモチーフ。古い薬局の香水瓶に着想を得た形と、深い赤と金の組み合わせが、豊かな果実と、落ち着いた木の深さを持つ香りを、温かな姿にしている。











