ショコアトゥル
2010年発表のフエギア 1833「ショコアトゥル」は、バニラの花、カカオの花、ラムを核に、甘いチョコレートではないビターで粉っぽいカカオを描くGourmand / Balsamicの香りです。
調香師: ジュリアン・ベデル
香水の基本情報と第一印象
フエギア 1833「ショコアトゥル」は、2010年に登場したLINNEO(リンネ)コレクションの作品です。公式分類はGourmand / Balsamic。甘い板チョコではなく、カカオの花、ラム、バニラの花を核に、ビターで粉っぽいカカオの質感を描きます。
ブランドはケツァルコアトルとカカオにまつわる神話的な物語を背景として紹介していますが、これは作品に与えられたブランドストーリーであり、個々の記述を確定的な史実として扱わないよう注意が必要です。
調香師・ブランドの背景
手がけたのは、創業者・調香師のジュリアン・ベデルです。FUEGUIA 1833は、南米を起点とした植物探索や、採取時期によって香りが変わり得る植物原料の個性を重視しています。LINNEOという名称も、植物を観察し分類する視点と結びついています。
Tonic・Dominant・Sub Dominant
FUEGUIAでは一般的なトップ・ミドル・ベースではなく、三つの核をTonic / Dominant / Sub Dominantとして示します。ショコアトゥルは、TonicがFlor de Vainilla(バニラの花)、DominantがFlor de Cacao(カカオの花)、Sub DominantがRon(ラム)です。
バニラの花は菓子のバニラエッセンスよりも、花粉を思わせる粉っぽさや植物的な軽さを作ります。中心のカカオの花は、溶かしたチョコレートではなく無糖のカカオパウダーのような乾いた苦み。ラムが温度と酒香を添えます。
公式のメロディには、ピンクペッパー、ベルガモット、チュベローズ、ジャスミン、ローズ、クローブ、パチョリ、ペルーバルサム、サンダルウッドも挙げられています。花、スパイス、樹脂、木が三つの核を囲み、甘さだけに寄らない奥行きを作ります。
他の香水との比較
チョコレート系香水の中でも、甘い板チョコではなく、カカオの花、ラム、バニラの花を軸にしたビターな方向です。粉っぽさ、酒の温度、植物としてのカカオを味わいたい人に向きます。
購入ガイド
秋冬や夜の落ち着いた場面に合わせやすい香りです。FUEGUIAはエディションをローマ数字で示し、植物原料の採取時期による違いを前提としているため、レビューだけで決めず、購入する現行エディションを肌で試してください。
ボトルとエディション
ボトルにはエディションとシリアルが示され、木箱を含むパッケージもブランドの植物標本のような世界観を形作ります。香りの広がりや持続はエディション、肌、気温、使用量で変わるため、時間で一律に断定するのは避けます。












