クプレッスス
糸杉の樹脂を思わせる葉に、クラリセージの草感とモミの澄んだ明るさを重ねたアンバー・フゼア。杉の温かみが全体を落ち着かせ、深く息を吸うたびに、考えが一点へ集まるような静けさを残します。
調香師: リンダ・シヴリカン
糸杉は何千年も前から人の暮らしのそばに立ってきた木です。その樹脂を含んだ葉を出発点に、草の香りを持つクラリセージ、針葉の澄んだ明るさを持つモミを重ね、最後に杉の温かみで全体を支えています。
香り立ちは、まず葉の青さと樹脂の苦みがすっと立ち上がります。続いてラベンダーやローズマリー、プチグレンが加わり、草と柑橘の細い線が香りに輪郭を与えます。オークモスとパチュリが下で落ち着き、アンバーが乾いた温もりを添える構成です。
公式が掲げるのは「浄化」「持続」「集中」。香りを重ねるというより、余分なものを削ぎ落とす方向へ向かうフゼア・アンバーです。甘さは控えめで、肌の上では木と草の質感が長く続きます。
朝、予定を立てながら身支度をするときや、仕事へ向かう前の数分に。華やかさより、思考の焦点を合わせたい日に似合う一本です。








