ワイプアウトの出発点は、作り手の海辺の記憶にある。公式のライナーノーツで作り手は、海岸で育ち、海辺の町の文化が好きだと語る。そうした町には、トロピカルな植物柄のボードショーツやタオルを並べた店が必ずある。「ソルトライフ」をうたうバケットハットとスナップバックが、うら寂しい帽子掛けに下がっているような店だ。
この香りが描くのは、その店の内側の空気だ。店内には日焼け止めローション、ココナッツ、外の海、そして南太平洋へ連れて行くとうたう花の石けんの匂いが満ちている。まるで服の花柄が生きて動き出したかのように。ジンジャーリリーとグアバの花、波しぶき、イランイラン、ココナッツミルクは、その匂いの記憶につながっている。
土台にはジャワ産ベチバーと並んで、「バスティン サーフボード」と名づけられたアコードが置かれる。ただし公式のFAQによれば、サーフボードワックスの匂いそのものを再現した香りではない。トロピカルな花であふれたサーフショップ全体を呼び起こす香りだという。








