デイヴィッド・セス・モルツ
ニューヨーク・ブルックリンを拠点とする独学の調香師。D.S. & DURGAの香りを手がけ、実在の場所や物語を写し取るような作風で知られている。
United States
デイヴィッド・セス・モルツについて
デイヴィッド・セス・モルツは、ニューヨーク・ブルックリン発のフレグランスブランド「D.S. & DURGA」で香りの創作を担う調香師である。ブランド名の「D.S.」は彼の呼び名で、「DURGA」は妻であり建築家・デザイナーのカヴィを指している。
経歴
ブランドは彼を、独学で香水を学び、独自の「香りの言語」を築いた調香師と紹介している。本人は2012年のインタビューで、美容品を自作するうちに昔ながらのベイラムを作りたくなり、友人への贈り物づくりから活動が広がったと振り返っている。ブッシュウィックの小さなアパートで始まった香りづくりは、いまもニューヨークの自社で続けられており、2012年の時点でRodinやShipley & Halmosのための特注香水、Anthropologieとの限定コレクションも手がけていた。
創作スタイルと哲学
本人は香水を、心を別の場所や時代へ運ぶ「transportative(運び去る)」液体と表現し、優れた香水は装いの付属品というより芸術に近いと語る。夫妻の役割分担については、香りはアイデアから完成まで自分がつくり、デザインはすべて妻が担うと説明している。バニラとサンダルウッドの組み合わせは苦手だとしながらも、香水づくりは好き嫌いを超え、香り全体への効果を考えて素材を使うものだという言葉に、構成を重んじる姿勢がうかがえる。
代表作
- 『ディベイザー』— イチジクや青葉を組み合わせた香水。名前にはバンド、ピクシーズの楽曲が重なります。
- 『アイ・ドント・ノウ・ホワット』— 単独でも、ほかの香りに重ねても楽しめるよう考えられた作品。
















