セルジュ・ド・オリヴェイラが、調香師として歩み始めた最初の数年を重ねた香りです。その経験が実を結んだことで、より自由に、大胆に、自分をはっきり出せるようになったと本人は語ります。その大胆さを形にするために選んだのが、柑橘と花に木の陰影を重ねるシプレのアコードでした。
始まりはオレンジとベルガモットの明るい柑橘。中心ではスズランとローズに、シダーとパチュリが早い段階から寄り添い、花の甘さだけに傾かない、乾いた木と土の陰影をつけています。
残り香はムスク、ベチバー、アンバー、バニラ。ベチバーのほろ苦さが輪郭を引き締め、アンバーとバニラが肌の近くにやわらかな温かさを残します。公式の分類はフローラルですが、華やかさの奥にシプレの骨格が通っています。









