ヤディ・ハディニ

マレーシアの独立系調香師。原料の抽出から処方・調合まで手がけ、地域の素材と個人の記憶を結び付けた香りを作っています。

Malaysia

ヤディ・ハディニのポートレート

ヤディ・ハディニについて

ヤディ・ハディニは、マレーシアの独立系調香師で、自身の香水ブランドを手がけています。地域の素材を扱う技術と、結婚式や食卓など身近な経験を結び付けた創作が特徴です。

経歴

調香は独学で学びました。台湾の取扱店に寄せた言葉では、以前のブロックチェーン技術に関わる仕事で養った分析的な考え方を、香りづくりにも生かしていると述べています。2024年6月に最初の作品を発表し、初期の処方を振り返りながら、自分の表現を絞り込んできました。

創作スタイルと哲学

処方や調合だけでなく、一部の原料の抽出にも取り組みます。サバ州のバニラや熟成したウーロン茶などを通じ、素材を単純な甘さや爽やかさに還元せず、その複雑さを作品に取り入れています。香水を芸術表現の手段と考え、人が暮らしの中で経験する喜びや記憶を創作の出発点にしています。

代表作

  • 『ヴァニーユ』— バニラ豆の発酵感やバルサム、タバコを思わせる質感まで捉えた作品です。
  • 『マグニフィグ』— 自身の結婚式に用意した香りを発展させ、イチジクと茶、花々に温かな旨みの印象を重ねています。
  • 『クラッスナ&ローズ オットー』— マレーシアの熟成ウードとブルガリアのローズを中心に据えた香りです。

手がけた香水