ロジエ
マリージャンヌ「ロジエ」は、マンダリン、サフラン、ローズ・センティフォリア、スニーカーアコード、ウード、サンダルウッドが作る現代的なローズです。花の気品にストリートの質感が混ざり、甘さよりも乾いた輪郭が際立ちます。
#242 · 2026-01-16
香水の基本情報と第一印象
マリージャンヌの「ロジエ(Au Pied du Rosier)」は、フローラル・ウッディに分類される香水です。原語の意味は「バラの木の足元で」。最高級の天然ローズと、新品のスニーカーの箱を開けた瞬間の匂いを融合させた、世界でも類を見ないフレグランスとして注目を集めています。拡散性は強めで、朝つければ夜まで、あるいは翌朝まで温かい余韻が続きます。
調香師・ブランドの背景と制作秘話
調香師はロベルテ社所属のカリーヌ・ヴィンション・スペーナー。アムアージュの「メモワール マン」「インタールード ウーマン」など、複雑で物語性の強い香りで知られる実力派です。ブランド創業者のジョルジュ・モーベルは、世界的な天然香料メーカー「ロベルテ社」の創業家5代目。通常なら予算オーバーで使えないような最高品質の天然香料を惜しみなく使えるという、世界でも稀な特権を持っています。この香りは、友人アーティストとの「NIKEスニーカーをリメイクするアートプロジェクト」から生まれ、200回以上の試作を経て5年がかりで完成しました。
香りの詳細分析
**トップノート**では、イタリア産マンダリンとギリシャ産サフランが鮮烈で金属的な幕開けを演出。この組み合わせが「スニーカーアコード」と呼ばれる、ひんやりとしたゴムやビニールのような香りを形成します。
**ミドルノート**で主役となるのは、グラース産ローズ・センティフォリア。「五月のバラ」とも呼ばれる非常に高価なこのバラは、蜂蜜のように濃厚で甘い香りが特徴。トップの無機質なスニーカー感と混ざり合い、最もアーティスティックな時間帯を作り出します。
**ラストノート**では、インドネシア産ウード、インド産サンダルウッド、スペイン産ラブダナム、パチョリが深く温かい官能的なウッディノートを形成。衣服に残った香りは数日間続くこともあります。
他の香水との比較・ポジショニング
同系統の香水と比べると、この作品は香料の組み合わせだけでなく、ブランドが描く情景や温度感に個性があります。似たノートを持つ香りがあっても、全体の印象は単純な置き換えではなく、この香水ならではのバランスで成立しています。
購入ガイド・価格・おすすめ度
秋冬がベストシーズンですが、トップのマンダリンの抜け感により春先にも映えます。人とは違う香りを求める方、ストリートファッションとハイブランドをミックスするような感性の方に特におすすめ。一方、クラシックで王道なパウダリーなローズ香水だけを求めている方、ゴムやレザーっぽいニュアンスがどうしても苦手な方は別の香水を検討した方がよいかもしれません。
実際の使用感・シーン・評判
アートギャラリー巡りや休日のショッピング、クリエイティブな職場での使用がおすすめです。拡散力が強いため、最初は足首やウエストなど鼻から遠い場所に1プッシュから試すのがコツ。レザージャケットやモードな黒のセットアップ、上質なデニムスタイルとの相性が抜群です。


