イル ラニフィーチョの名は、イタリア語の「毛織物工場」です。創業者が工場へ入り、濃密な羊毛の匂いと動き始める機械の音に包まれる場面を描きます。奥へ進むほど柔らかな原毛の束が甘く香り、自然と産業、粗さと洗練が同じ空間に共存する。ゼニアのもの作りの起点を、香りの質感に移した作品です。
ファブリス・ペルグランの構成は、バルサミックなタヒチ産バニラから、柔らかなスエードのアコード、クリーミーなサンダルウッドへ進みます。バニラの丸さにスエードのなめらかな手触りが重なり、木の温かさが下支えします。素材に指を沈めるような、穏やかな厚みを感じさせる組み合わせです。
100mLのガラス瓶は、オアジ・ゼニアの変化する景色を映す琥珀色のグラデーション。紋章入りの木製キャップを備え、詰め替えて使い続ける設計です。


