スミレを主役にしながら、ヴァイオレットショットが光を当てるのは花ではなく「葉」です。中心のエジプト産バイオレットリーフ アブソリュートは、甘い花の姿よりも、緑の葉そのものの顔を見せます。そこに刈りたての草のアコードの青さと、カラブリア産マンダリン、マダガスカル産ピンクペッパーの弾みが重なり、サフランが革を思わせる陰りを添えます。
この香りは、ドミニク・ロピオンによるセピアの第2三部作のひとつです。三部作は、ロベルト・グレコの3枚の写真に着想を得た花の三連作です。アイリス ショットは根、ローズ ショットは花びら、ヴァイオレットショットは葉と、一作ずつ植物の部位を受け持ちます。グレコは園芸家でもあります。植物を知る人の写真から、植物を部位ごとに描き分ける香りが生まれました。
土台では、インドネシア産パチョリが手ざわりを与え、スペイン産ラブダナムとマダガスカル産バニラビーンの濃い甘さに輪郭をつけます。青い葉から、エレガントでウッディな方向へ落ち着いていきます。







