トレ シェールは、調香師アルベルト・モリヤスが、つかの間でありながら忘れられない出会いに捧げた香りです。パリからヴェネツィアへ向かう列車で、すれ違いざまに謝った女性の横顔やまつげの曲線を、彼が心にとどめた場面が出発点になっています。
トップはオレンジブロッサムの花びらのエキス。ミドルにはアンブロックス、パラディゾン、ジャスミンサンバックのインフュージョンが並びます。パラディゾンの透明感のあるジャスミン調にサンバックの豊かな花の香りが重なり、アンブロックスが乾いた温かみを添えます。
ベースはブルボンバニラアブソリュート、ムスク成分のエクサルトン、オーストラリア産サンダルウッド。ブランドは、女性の声のやわらかさや仕草の品をムスクの丸みに、ビロードのような肌をサンダルウッドとバニラの調和に置き換えたと説明しています。
白い花、柔らかなムスク、サンダルウッドとバニラが、一瞬の出会いの記憶を結びます。肌に寄り添う感触を求めた、郷愁を帯びた構成です。






