インセンサムは、日本の香道に着想を得た香りです。小さな香木を載せた器を手から手へ渡し、香りの違いを聞き分ける場面を、アルベルト・モリヤスが思い描いています。木や樹脂の香りを通じて、東洋と西洋の文化を結ぶ試みです。
最初にジンジャーの辛みが鋭く立ち、すぐにいぶした乳香とミルラが続きます。焦げた木の煙を思わせる暗さに、ミルラの温かな樹脂の甘さが重なります。スパイスの明るさが、深い煙の香りの入り口になっています。
ベースはウッドレザーとパピルスウッドです。乾いた木と革を思わせる深みが、乳香やミルラを支えます。香木を静かに聞く情景を、辛み、煙、樹脂、木の重なりで描いた構成です。




