イゾラは、2023年の夏に作り手が久しぶりにシチリアと日本へ戻った記憶から生まれました。故郷マザーラ・デル・ヴァッロの日差しが照りつける路地と、日本の静かな庭の木陰。遠く離れた二つの土地を、レモンとユズという二つの柑橘に託しています。
香りの中心にあるのは、暑い日に日陰で飲む爽やかなレモネードです。大阪の通りで飲む缶入りのユズソーダにもたとえられ、弾けるような酸味が、花のやわらかさやお茶の渋みと重なります。ネロリの花の明るさにカシスの甘酸っぱさも加わり、よく冷えた飲み物のようなみずみずしさがあります。
夏の明るさを香りで保つことが、調香の課題でした。名前はイタリア語で「島」。水に囲まれ、隔てられながらも守られている、そんな心のあり方を指しています。制作中に聴いていたのは、フランコ・バッティアートと幾何学模様のアルバムでした。














