お茶の碗に落ちた一輪の花。アンコール デュ タンは、調香師が、ラオスで過ごした時間に重ねた情景です。ラオスへの旅で二人のあいだの時を超えた愛を知ったことが出発点で、ルアンパバーンの古いコロニアル様式の家のテラスに座り、川を眺めながら、いつまでも終わらないように思えたお茶の時間が物語の舞台になっています。
香りはベルガモットとマンダリンのやわらかな入口から始まります。その先は、グリーンティーを散らした白い画布のような芯です。そこに温かく、ふくよかで果実のようなオスマンサスが置かれ、アジアの森の散歩を思わせるチャンパカと、大ぶりのマグノリアが寄り添います。最後はラオス産ベンゾインの甘さ、サンダルウッドのまろやかさ、マテの青さが重なります。
そのオスマンサスはいま作り手の庭で育ち、秋に花を咲かせます。秋の夕方に歩きながらその果実のような香りに触れると、心はラオスへ、そして愛する人への日々の思いへ戻っていきます。名前のフランス語は「もっと時間を」という意味で、その時間をもう一度、さらにもう一度と願う気持ちが込められています。








