ソプドラージュは、ファブリス・ペルグランがアイリスにささげたオマージュです。豊かで複雑、しかも希少なこの素材が、経験を積んだ調香師の腕試しの題材に選ばれました。最高品質のアイリスを得るには、根茎を3年栽培し、さらに3年乾燥させるため、合わせて6年がかかります。
その相手役がローズです。みずみずしく果実のような面が、ライチを思わせます。ここではローズがロマンティックなだけの花ではなくなり、アイリスも近寄りがたい花ではなくなります。二つは対等な一組として扱われ、柔らかな木の気配の上で同じ歩調を刻みます。
ペルグランはこの香りを、アイリスの花びらを思わせる軽やかな美しさを持つ、具象的で奥行きのある香りとして語っています。アイリスの冷たい美しさは粉のような面でやわらぎ、化粧で飾らない率直なシックさへつながっていきます。


