66は、ヴィンセント・ギャロ監督の映画『バッファロー'66』(1998年)に着想を得ています。1990年代のニューヨーク州郊外の町で繰り広げられる、不器用なラブストーリー。荒っぽく見える外側と、その奥にある繊細さや優しさの対照を、香りの主題にしています。
レザーとラブダナムの深みが、スモーキーな第一印象をつくります。その内側に、コーヒーアコードのほろ苦さと、トンカビーンズの甘さが重なります。アンバーの温かさとウッディムスクの乾いた質感が、硬さだけでは終わらない柔らかな表情を添えています。
古いスエードや車、モーテル、ポマード、温かなココア。マグニフが挙げる情景には、くたびれた手触りと、ふと気が緩むような甘さが同居します。最初の強い印象の陰に優しさを忍ばせるという発想を、革と樹脂、ほろ苦さと甘さの組み合わせで描いた一本です。





