午後7時22分、セビリアのアルカサル宮殿の庭園。フラメンコギターの繊細なアルペジオに導かれて歩く夕暮れを、ネロリの明るさで描いた香りです。公式ページには「A LUMINOUS WALK」という題と、「Mezzo Piano」「High Frequencies」「95 BPM」の表示が並びます。
主役は名前にもあるネロリです。白い花の清らかさと柑橘の皮のような苦みを持つ香りに、ベルガモットとビガラードが重なり、明るい柑橘の層が厚くなります。ジンジャーのぴりっとした刺激は、公式のいう「振動するような」軽快さにつながります。
ジャスミンは柑橘の輪郭に花の丸みを添えます。その下をヴァージニアシダーウッドとアトラスシダーウッドという二種のシダーウッドが支え、乾いた木の香りが明るさを散らさず、夕方の落ち着きへつなげています。
調香はアンヌ=ソフィー・ベアゲル、音楽はフランスで同世代を代表するフラメンコギタリストのひとり、マティアス・ベルシャドスキーが担当しました。12歳でギターを選び、セビリアへの旅をきっかけにフラメンコの道へ進んだ奏者で、香りの舞台と同じ街に縁があります。






