雨上がりの朝、百合の花びらに残る露を思わせる香水です。ブランドは、清らかで高貴な佇まいに、どこか浮世離れした気配を漂わせた、近寄りがたく見えて惹きつけられる香りとしてこの一本を描いており、クロワーパンドの「First Time」ラインから、クールな水生香として提案されています。
トップにはロータス、シクラメン、ローズウォーターが並び、水に浮かぶ花弁の冷たさと、ローズウォーターのやさしい甘さが混ざり合います。中心へ進むとピオニー、カーネーション、ホワイトリリーが現れ、花が重なるほどに空気の温度が上がらず、むしろ下がっていくような構成です。
ベースはチュベローズ、アンバー、ムスクに落ち着き、チュベローズの肉質な白さをアンバーの乾いた温もりとムスクの皮膚感が静かに支えます。花束の官能や華やかさを前面に出すのではなく、朝の空気を透かした輪郭の方へ、はっきりと重心を置いた香りに仕上げられています。








