セクレ デュ パラディ ルージュの物語は、新婚旅行から始まる。舞台は、雪をいただくアトラス山脈のふもとにある古い帝都、「赤い街」。強い陽射しと人々のにぎわいのなか、曲がりくねった路地を進むと、ふいにすべての音が消える。大きな扉が開き、旧市街メディナの赤い城壁に守られたリヤドの中庭が現れる。そこではオレンジの花の香りが空気を満たしていた。二人はこの場所を「赤い楽園」と呼び、何年たっても変わらない秘密の安らぎの場として語っている。
ルカ・マッフェイによる香りも、この道のりをたどる。ネロリの明るい書き出しにオレンジとダバナが重なる。ブランドの説明では、アーモンドとローズ、蜜を思わせる香りが路地を案内する。
やがて楽園の門が開くように、オレンジブロッサム・アブソリュートが姿を見せ、花がバニラやトンカの官能的な甘さと溶け合う。それをベンゾイン、アンバー、ムスクの調和が支え、インドネシア産パチュリが奥行きを加える。















