イレヴェラン

ベルガモットとラベンダーの清潔な立ち上がりに、エレミの樹脂、コーヒーとウードの苦い深みが重なる。パチュリとサンダルウッド、アンバーが肌の上でゆっくりと落ち着く、スパイシーなウッディ。

イストワール ド パルファン

調香師: ルカ・マッフェイ

イレヴェラン 60mL ボトル

「イレヴェラン」という名は、「慣習を拒む」を意味するラテン語に由来します。ブランドはこの香水を辞書の項目のように提示し、「礼儀を欠く」「決まりの外にある」「生意気である」という三つの語義を、三つのピラミッドにそれぞれ対応させています。

最初に肌へ出るのは、ベルガモットの明るい柑橘とラベンダーの清潔な香りです。そこへエレミの樹脂が加わり、爽やかさにほのかな苦みと粘り気が差します。ラベンダーは石鹸のように整った香りではなく、ハーブの青さと樹脂の重さを同時にまとっています。

しばらくすると、コーヒーの焦げた苦みとウードの乾いた木の香りが中心へ出てきます。スチラックスのバルサムがその境目を埋め、甘さと煙たさの両方を足します。清潔な導入から一転、香りは暗く、密度を増していく。

最後に残るのは、パチュリの土っぽさ、サンダルウッドのクリーミーな木の香り、そしてアンバーの温かみです。ベルガモットとラベンダーの軽さと、ウードとスチラックスの重さが、対照を作ります。爽やかさと暗さをぶつける構成に、名前の挑発的な意味が重なります。夜に、樹脂と木の表情をゆっくり確かめたくなります。

香りの構成