1876
ライチとオレンジの明るい果実に、シナモンとクミンをまとったローズが重なる。マタ・ハリの名を冠した1876は、スパイスの熱と花の気配が同居する、官能的なスパイシーローズ。
調香師: シルヴィ・ジュルデ
1876は、マタ・ハリに捧げるスパイシーローズです。マレー語で「昼の目」を意味するその名は、彼女の華やかさと冒険心を映します。中心にあるのは、シナモンとクミンをまとったローズ。花の甘さだけではなく、スパイスの熱と乾いた質感が前に出ます。
始まりはライチ、オレンジ、ベルガモットの果実味。ライチの水分の多い甘さに、柑橘の苦みが柔らかく重なります。やがてローズが立ち上がり、アイリスとバイオレットが粉っぽい柔らかさを添えます。カーネーションの甘くスパイシーな香りが、花束の輪郭をほぐします。
ベースにはサンダルウッド、ベチバー、グアヤク、ホワイトムスク、バニラ。木の乾いた香りとバニラの丸みが、スパイスの鋭さを受け止めます。果実の明るさに対して、ローズとスパイス、木が落ち着いた表情を作ります。
夜の席や、少し距離を取って装いたい日に選びたくなります。甘さを抑えたローズを探す人に向く一本です。













