ムスキオ ミネラリス
ムスクに、三つのバニラ抽出物とスパイスを重ねる。パチョリ、オリバナム、バヤノール、オルカノックスが甘さに温かな深さを添える香り。
調香師: ジュリー・マッセ, マチルド・ビジャウイ
ムスキオ ミネラリスは、ムスクの豊かな表情に、バニラの甘さと、アンバーグリスを思わせる深さを重ねたオードパルファム。マチルド・ビジョイとジュリー・マセが共同で手掛け、2025年にグッチのアルケミスト ガーデン コレクションへ加わった。ムスクの素材としての美しさを中心に、甘さ、温もり、木の表情を広げている。バニラのインフュージョン、アブソリュート、エッセンスという三つの抽出物が、クリーミーな甘さに異なる感触を重ねる。柔らかなムスクを、清潔な印象だけでなく、スパイスと、樹脂の深さを感じながら楽しみたい人に向く香りだ。
ピンクペッパーとエレミが、始まりに明るいスパイスと、樹脂の輪郭を添え、クミンが、温かく土を思わせる表情を加える。中心のガヨ産パチョリとオリバナムは、木や樹脂の落ち着いた深さを重ねる素材。バヤノールの、甘い煙とクローブ様の感触も、スパイスとバニラの関係をつなぐ。基調の三つのブルボンバニラ抽出物は、なめらかな甘さを広げ、ムスク アコードとオルカノックスが、柔らかな温もりと深さを添える。主要ノートのアンバーグリス アコードも、ムスクに豊かな陰影を与え、甘さの周囲に、静かな奥行きをつくっている。
静かな夜のバーや、ゆっくり食事を楽しむ日に試してみたい。濃いグレーのニットや、温かな色の小物に、ムスクとバニラ、スパイスの感触を添える選択肢になる。採用した100mLは、丸い肩を持つ黒いガラスボトルに、金色のキャップを合わせたもの。正面には金色のキツネと、葉やリボンの細い装飾を配し、その中に商品名を置いている。キツネは、直感と神秘を象徴するモチーフ。古い薬局の香水瓶に着想を得た形と、つやのある黒いガラスが、柔らかなムスクの奥にある、深いスパイスや樹脂の表情を視覚にも伝えている。









