リグヌム イデアリス

セコイアの木の表情に、ジュニパーベリーと乾いたスパイスを合わせる。サンダルウッド、シダー、ベチバーが柔らかな深さを添える香り。

グッチ

調香師: アレクシス・グルジョン

リグヌム イデアリス 100mL ボトル

リグヌム イデアリスは、巨大なセコイアの木を主題に、乾いたスパイスと、クリーミーな木の感触を重ねたオードパルファム。アレクシス・グルジョンが手掛け、2025年に登場した、グッチのアルケミスト ガーデンの一作だ。地上の大きな樹木に敬意を表し、その威厳を、深いウッディの表情に置き換えている。ヘッドスペース技術で捉えたセコイアの香りと、サンダルウッドの柔らかさが中心。ジュニパーベリーの芳香が、温かな木に清々しい輪郭をつくる。静かな木の深さの中にも、針葉樹やスパイスのすっきりした表情を求める人に向く。

ジュニパーベリーとスペイン産サイプレスの精油が、始まりに針葉樹を思わせる芳香を運び、ブラックペッパーが乾いた刺激を添える。中心では、セコイア ネイチャープリントとドリームウッドが、木の厚みと柔らかな質感を重ねる。オリバナムのエキスは、樹脂の深さと、澄んだ輪郭を添える素材だ。基調のオーストラリア産サンダルウッドに、バージニア産シダーウッドとハイチ産ベチバーが寄り添う。なめらかな木の温もりに、乾いた木目や、根の落ち着いた影が加わり、爽やかな芳香と、静かな奥行きがつながる構成になっている。

木の家具に囲まれた喫茶店や、秋の庭園を歩く日に試してみたい。深い緑のニットや、落ち着いた茶色のジャケットに、針葉樹と木の静かな温もりを添える選択肢になる。採用した100mLは、赤いガラスの丸い肩のボトルに、金色のキャップを合わせたもの。正面には鹿と、葉やリボンの装飾を金色で配し、その中に商品名を置いている。古い薬局の香水瓶に着想を得た丸い形と、森を連想させる鹿の意匠が、巨大な木への敬意を視覚にも伝えている。温かな赤と細い金の線が、木とスパイスの深い印象につながる。

香りの構成