エリザイアのエクストレノアールは、黒という色を出発点にした香りです。創業者のフランク・サルツウェデルは、黒にひるみながらも光はそこから生まれると考え、調香師ピエール・ネグランとともに素材を限界まで押し進めた末に、闇から生まれた星としてこの一本にたどり着いたと語ります。立ち上がりはユーカリとカンファーの冷たく澄んだ刺激に、ジンジャーとタイムの乾いた辛みが重なる薬草的な印象です。ハートではセイロン産シナモンとサフランが熱を帯び、パチョリ、ブルボンゼラニウム、ラバンジンのアブソリュートが土の気配とほろ苦いハーブの青さを添えます。ベースにはバニラ、ベンゾイン、カストリウム、シストのアブソリュート、ウッドレザー。樹脂のまろやかな甘さに獣っぽい革の陰影が絡み、冷たさと熱が同居する暗いウッディレザーへと沈んでいきます。濃度はエクストレ ド パルファムで22%。ボトルは無垢のガラスから削り出した建築的なモノリスとして設計されていて、光をとらえる造形が香りの明暗と響き合います。













