ピエール・ネグラン
グラースの原料文化からラボで実地修業し、国際経験を積んだFirmenichの調香師。希少で真正な素材を過密にせず、粗さと光を生かします。
France
ピエール・ネグランについて
ピエール・ネグランは、素材を豪華さの記号として飾るのではなく、その粗さ、土、光まで呼吸させるフランス人調香師です。グラースで原料に触れた原体験と、メキシコ、アメリカで得た異なる空気を、層の厚い物語へ結びます。
経歴
二人の祖父が香料用植物や原料を扱う家庭に生まれ、ジャスミンの籠やローズの袋が並ぶ仕事場を幼い頃から訪れました。専門学校ではなく香料ラボで実地に調香を学び、1990年代初頭にフランスを離れてメキシコ、のちにアメリカへ移動。QuestとGivaudanで20年以上の経験を積んだ後、2008年にニューヨークのFirmenichファインフレグランス部門へ加わりました。
創作スタイルと哲学
彼にとってラグジュアリーとは、希少であるだけでなく真正であることです。上質な木、樹脂、土を思わせる素材を過密な装飾で塞がず、本来の荒さや温度が見える量で使います。層を重ねた大きな構造でも、素材ごとの呼吸を残し、時間とともに違う面が現れるように設計します。
代表作
- 『ブラックオーキッド オードパルファム』— 暗い花、土、樹脂、スパイスを濃密な層へした共同制作。










