セドラ 37

セドラの酸味がジンジャーの甘い熱を通り、ウッドとムスクの体温へ近づくベルリンのシティ エクスクルーシブです。雨の日にも光を失わない自由と、数時間後のドライダウンが選ぶ基準になります。

#469 · 2026-08-31

Le Labo / CEDRAT 37

香水の基本情報と第一印象

ル ラボのセドラ 37は、2021年に登場したベルリンのシティ エクスクルーシブ オード パルファムです。ブランドがこの街に見たのは、喜びにあふれ、打たれ強く、太陽のような自由。雨の日でさえ光を失わない、ベルリンのための香りです。

第一印象は、きりっとした酸味と、その輪郭にかかる甘い熱。透明な柑橘だけで走るのではなく、砂糖漬けの果皮を思わせる甘さがあります。時間が経つと、ウッドとムスクの丸さが肌に近づきます。

一言に縮めるなら、雨の日にも光を失わない、甘い熱を持つベルリンのシトラス。淡い黄色が柔らかな金色へ移るように、涼しさから体温へと重心が動きます。

調香師・ブランドの背景と制作秘話

調香師はダフネ・ブジェ。プリンシパル パフューマーとして活躍し、10歳のころから調香師を志していました。旅と冒険を愛し、即興性、大胆さ、自由を大切にする人物として知られています。

自由を愛する調香師と、ベルリンに自由を見た香り。ダフネ・ブジェの人物紹介に現れる自由への姿勢と、作品側に置かれた自由という言葉は、ベルリンの物語の中で静かに響き合います。

ル ラボは、2006年にファブリス・ペノとエドゥアール・ロスキがニューヨークで創業したブランドです。ラボを思わせる店舗で香りを選び、注文時のラベルに場所や日付を記す。購入した日の体験までボトルに残せる仕組みを育ててきました。

ボトルは、透明な円筒形に白いラベル、銀色のスプレー部を合わせた造形。ル ラボの公式オンラインショップでは、名前や好きなメッセージを最大23文字までラベルに入れられます。ベルリンの一本に自分の言葉と購入日の記録が加わり、選んだ日の体験が残るデザインです。

シティ エクスクルーシブは、都市ごとの香りを通常はその土地で手渡しするコレクションです。セドラ 37は15番目の作品としてベルリンに加わりました。都市名が印刷されたラベルは、香りの背景と、持ち主が手にした日の記憶を一つの面に残します。

香りの詳細分析

香りは、トップ、ミドル、ベースの三段階で構成されます。トップはセドラ。レモンに近い明るさを持ちますが、ただのレモンに置き換えられる香りではありません。凛とした酸味が、最初の輪郭をくっきりと作ります。

同時に、砂糖漬けのような甘さもあります。冷たいレモン水というより、果皮に薄く砂糖が残る感触。軽さだけではないと、入り口から分かります。

ミドルはジンジャーです。鋭い辛みで柑橘を切るのではなく、酸味のそばに甘い熱を加えます。柑橘が少し落ち着くと、ジンジャーの温度が前に出て、軽快なシトラスから温かい香りへ重心を動かします。

ベースは、ムスク、ウッディノート、アンバーグリス。柑橘が完全に消えるのではなく、その背後から木の温度とムスクの丸さが前へ出ます。すがすがしい酸味、砂糖漬けの甘さ、肌に近いウッディムスク。三つの質感が、この香りの明るさを平面で終わらせません。

変化の速さやムスクの強さは肌によって異なります。最初の柑橘だけで決めず、ジンジャーの熱がどう残り、数時間後にムスクがどこまで甘くなるかを追うと、この作品の輪郭が見えます。

他の香水との比較・ポジショニング

ディオール オム コロンとの共通点は、明るく清潔感のある柑橘。ディオール オム コロンがみずみずしい柑橘の直線性を保つのに対し、セドラ 37はジンジャーの甘い熱から、クリーミーなムスクとウッドへ。透明感を長く楽しみたいか、後半の体温まで欲しいかが選び分けの軸です。

イマジナシオンとは、柑橘、スパイス、清潔なアンバー・ムスクの現代的な明るさで比べられます。セドラ 37は、砂糖漬けを思わせるジンジャーと、ベルリンのシティ エクスクルーシブという物語へ重心を置きます。大きく広がる明るさより、甘い熱が肌へ近づく感覚が好きな人の候補です。

三つの香りを並べると、柑橘の強さより、その後に何が残るかが選び分けを決めます。水のような透明感、大きく開く現代的な明るさ、または砂糖漬けのジンジャーと肌に近いムスク。セドラ 37は、最後の選択を取る香りです。

同じル ラボのベルガモット 22は、明るい柑橘として比べる人もいます。セドラ 37には、ジンジャー、砂糖漬けのような甘さ、ベルリンに結びつく自由の物語があります。ル ラボのシトラスに、甘いスパイスと都市の記憶まで求めるかが、選ぶ理由になります。

購入ガイド・価格・おすすめ度

セドラ 37は、濃度違いの派生品ではなく、オード パルファム一種類です。1.5ミリリットル、15ミリリットル、50ミリリットル、100ミリリットルは、同じ香りの容量違いです。

2026年8月31日時点の日本価格は、1.5ミリリットルが1,760円、15ミリリットルが22,990円、50ミリリットルが52,250円、100ミリリットルが76,560円です。50ミリリットルと100ミリリットルは一部のラボでリフィル対象ですが、すべての店舗で対応するとは限りません。価格、在庫、取り扱い容量は変わることがあるため、購入前に公式サイトで最新情報を確かめてください。

通常はベルリンで通年選べます。世界では8月にディスカバリー、9月にフルボトルまで開く販売方式です。初めてなら1.5ミリリットルで、セドラの明るさだけでなく、数時間後のムスクの甘さまで確かめる方法があります。

試すときは、入り口のセドラだけで決めず、ジンジャーの甘い熱から、数時間後のウッドとムスクまで待ちます。容量と価格を選ぶ前に、1.5ミリリットルで一日の変化を確かめると、どの時間帯を自分が好きかが見えてきます。

向いているのは、明るい柑橘と、後半の温かいウッディムスクを一つの香りで楽しみたい人。反対に、甘いムスクが苦手な場合や、軽い柑橘が長く続く香りを求める場合は、肌での試香が大切です。選ぶ基準は限定性より、自分がドライダウンを好きかどうかです。

実際の使用感・シーン・評判

セドラの酸味とすがすがしさは、春や夏の明るい昼、暑い日の気分転換に合わせやすい香りです。ジンジャーの甘い熱、ウッドとムスクの温度は、初秋の乾いた空気や、冷房の効いた室内にもつながります。真夏の狭い室内なら、一吹きから始めます。

休日の街歩き、明るい昼、カジュアルなシャツや端正な軽いジャケットが候補です。ベルリンという言葉から黒く重い服だけを連想する必要はありません。この香りが見せるのは、雨の中でも明るさを失わない街です。

持続と拡散は中程度と感じる傾向がありますが、4時間ほどで肌に近づいた人も、長く感じた人もいます。職場、食事、交通機関など、人との距離が近い場所では、肌に一吹きから。その日の温度と肌で、どこまで広がるかを見ます。

好みが分かれるのは、後半のクリーミーなムスクです。最初の柑橘を好きになっても、ドライダウンは予想より甘く、肌に近く感じるかもしれません。限定の窓だけで決めず、酸っぱい光が甘い熱を通って体温へ移るまで待つ。その後半を好きだと思えるかが、セドラ 37を選ぶ理由になります。

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