開いた瞬間を受け持つのは、ユズ、ライム、ベルガモット、レモンの四つの柑橘です。軸になるユズは日本と韓国の果樹園で収穫され、果実を丸ごとコールドプレスして得た素材とされています。レモンやライムの鋭い酸味に、ユズの皮の苦みと丸い果汁感が重なり、明るさにやわらかさが加わります。
ハートではバジルが前に出ます。地中海と熱帯アジアで栽培され、日を浴びて熟した葉を水蒸気蒸留したバジルは、青い葉の香りにわずかなスパイスを含みます。マートルの澄んだ緑がそれを支え、ジャスミンとイランイランが、柑橘が引いたあとに花の厚みを添えます。
ベースはクローブ、アニス、ジュニパーベリー、ベチバー。甘さより乾いた温かさを持つ組み合わせです。クローブとアニスがバジルのスパイスを引き継ぎます。ジュニパーベリーは樹脂を思わせる実の香りを、ベチバーは根の土っぽさを加え、全体を低く肌の近くに留めます。
公式は、やわらかな光が静かに空気を渡っていく情景をこの香りの着想として描いています。アルコールを使わない水ベースの処方です。手首などの脈打つ場所につけるほか、髪や体にミストとして使う方法も示されています。











