ミゼンジールはこの香りの紹介を、ボードレールがムスクを語った言葉から始めています。ムスクはほかのノートに溶け込み、輪郭を丸め、香りを長くとどめる素材として説明されています。ヴェリー ムスクは、その繊細さと複雑さを一本で表すことをねらった作品です。
トップにはクラリセージ、アンブロックス、レモンエッセンスが並びます。ハーブの青さとレモンの明るさに、アンブロックスの乾いたアンバー調の木の感触が加わり、ムスクの柔らかさに爽やかな輪郭を添えます。
ミドルはイランイランエッセンス、ウッディムスク、ムスク、トンカビーンです。ブランドはここで、ムスクのアニマリックな面が少しずつ現れると説明しています。イランイランのとろりとした花の甘さとトンカの温かさが、ムスクの肌に近い質感を支えます。
ベースはマダガスカル産バニラとインセンス。バニラの丸い甘さを樹脂の煙っぽさが引き締め、最後はより暗く濃い表情へ向かう構成です。セージの清潔な入り口から温度の高い余韻まで、移り変わりを追える香りです。








